土井紀子氏が語る、アートとインテリア
初開催
ART × INTERIOR
by Doi Kiko
現在開催中のART × INTERIOR。
第一弾は、シルクスクリーン技法を得意とする土井紀子さんの作品が並びます。
「海」や「水」を連想させる幻想的な作品たち。
コロナ禍で作成した「泡」「影」「水面」をモチーフにした組作品や今企画に合わせた新作など多彩な作品をインテリアの中に溶け込ませて展示しています。
今回は土井さんに製作期間やインスピレーションを受けているもの、アートとインテリアの関係性などのお話を伺いました。
-作品作りの中で、大切にしていることは何ですか?
自分自身が心惹かれることに対して、素直に表現することです。
-作品作りの中で、インスピレーションを受けているものはなんですか?
インスピレーションを受けているものについて広く言えば、日常生活で感じるすべての事柄になります。
私にとって、作品作りのうえで、季節を感じながら過ごす時間は充実したもので、閃きを与えてくれることがあります。
また、何気ない、ふとした瞬間にアイディアが浮かぶこともありますが、それを作品に昇華していくまでには、試行錯誤しながら、時間をかけて、たくさんの試作を繰り返していきます。
-一作品の製作期間は大体どのぐらいですか?
作品によって、制作期間は異なりますが、私の作品タイプは独自の技術を伴うものになりますので、 最短でもその技術を習得するまでに1年~3年程かかります。
また、技術を習得しても、その技術を作品に自由に反映できるようになるまでには、 試作を繰り返していくため、たくさんの時間がかかります。
技術が使いこなせるようになれば、最短で2週間のものもあれば、1カ月以上、半年以上のものもあります。
作品のアイディア探し、制作のためのリサーチ、作品を乾燥させる時間、額装作業も含めれば、倍以上の時間がかかっていますね。
-DEJIMASTOCK店内の展示はいかがでしたか?
今回の展示では、作品をどのように配置し、空間を構成していくか悩みました。
想像以上に作品と家具の相性がよく、空間に作品が馴染んでくれたことはとても良かったです。
-今回のテーマである「アートのある暮らし」。
土井さんはアートとインテリアの関係性をどのように感じていますか?
アート、インテリア、どちらも人の心を豊かにしてくれるものなので、自然と相互関係であるように思います。
インテリアに合わせたアート、アートに合わせたインテリア、どちらの場合もあると思いますが、 コロナ禍で自宅で過ごす時間が増えた今、部屋(内装)を快適で充実した空間にすることは必然なのではないでしょうか。
-最後に、今後どのような活動をしていきたいですか?
地域の美術教育・平和活動に貢献しつつ、表現活動を続けていけたらと思います。
今回のように、美術館やギャラリー以外での展示空間でも作品を発表していきたいです。
土井紀子さんの作品展示は9/20(火)まで。
インタビューのご協力ありがとうございました。
ぜひDEJIMASTOCKでアートとインテリアの空間をお楽しみください。
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DEJIMASTOCK(デジマストック)
広島の家具インテリアショールーム
734-8570 広島県広島市南区出島1-21-15
open 10:30~18:00(水曜定休)
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